2024年6月に30年余続いてきた技能実習を廃止が決定しました。
人手不足の分野で未熟練の外国人労働者を正面から受け入れる新制度「育成就労」が導入されます。
育成就労制度は2027年から開始され、
3年間の移行期間を設け、新制度への完全移行は2030年頃になる見通しです。
日本は深刻な働き手不足
日本は人手不足が深刻な社会課題となっています。
高齢化や少子化などの社会構造の変化により、労働力の供給が減少しており、
また、
政府や企業は教育とスキル開発の強化、
人手不足の救世主は外国人労働者
日本の人手不足問題について、外国人労働者は救世主となる可能性があります。
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Point.1
外国人労働者の増加と期待
日本は人口減少と少子高齢化に直面しており、生産年齢人口が急激に減少しています。政府は2019年から従来よりも幅広い分野で外国人を受け入れる方針を採用し、外国人労働者の受け入れが加速しています。 特に外食業、製造業、介護業などの人手不足が深刻であり、外国人労働者はこれらの分野で期待されています。
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Point.2
外国人労働者の増加傾向
外国人労働者の数は増加しており、2024年には初めて200万人を突破しました。高度な知識・技術を持つ専門職や技能実習生などが増加しています。
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Point.3
課題と認識の違い
高度な専門性を持つ外国人労働者は、情報通信や金融、学術研究などの業界で積極的に雇用されていますが、まだまだ外国人労働者にとって魅力的な労働環境とは言えないこともあります。 また、外国人労働者の活躍する地域は主に3大都市圏に限定されており、地方都市でも外国人プロフェッショナル人材の受け入れが求められています。
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Point.4
課題と解決策
人手不足問題は日本全体で共通しており、企業や自治体は外国人労働者との新しい働き方を構築する必要があります。 外国人労働者の受け入れ態勢の構築やダイバーシティ・マネジメントの経験不足など、課題は多いですが、日本経済の縮小傾向に対して、外国人労働者は重要な役割を果たすことが期待されています。
Comment
外国人労働者が日本の労働市場において重要な役割を果たすためには、
適切な受け入れ政策と労働環境の整備が必要です!
日本で最も多く働いているベトナム人
日本でベトナム人労働者が増えている理由
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技能実習生の増加
ベトナム人は技能実習生として日本に来日するケースが増えています。以前は中国人が中心でしたが、中国の経済発展により海外で働く人が減少したため、ベトナムからの技能実習生が増加しています。
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外国人受け入れ政策
日本は人材不足の解消や国際化を目指し、外国人留学生や労働者の受け入れを積極的に進めています。外国人労働者が日本に来やすくなったことも要因です。
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日系企業の進出
ベトナムには多くの日系企業が進出しており、ベトナム人にとって日本人や日本企業は身近な存在です。これが日本で働く選択肢を広げています。
ベトナム人労働者の特徴
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家族の繋がりを大切にする
ベトナム人は家族や親族との繋がりが強く、帰省のための長期休暇をスムーズに取れる体制が必要です。
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向上心があり勉強熱心
ベトナム人は真面目で勤勉な人が多く、一生懸命仕事を覚えて地位や収入を増やす努力を惜しみません。
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日本に良い印象を
持っているベトナムは親日国であり、日本に対して良い印象を持っている国民が多いです。
ベトナム人労働者を雇用するメリット
ベトナム人と日本人は共通の価値観を持ち、職場での馴染みやすさがあります。ベトナムでは日本語教育が盛んで、日本語が話せる人材にニーズがあります。
日本企業との相性が良く、外国人の受け入れが初めての企業にも適しています。
外国人雇用支援の実績
- 技能実習生受入監査団体 専務理事 60社200名以上の支援実績
- 2016年に外国人受入監理団体を設立し参画。優良監理団体として通算延べ60社200名以上の外国人紹介の実績がある。
- 登録支援機関 新潟ベトナムセンター代表 新潟アジア人材センター(外国人雇用支援センター)
- 新潟ベトナムセンターを設立、高度人材や特定技能人材など建設会社社長が人材不足の建設業界などに人材紹介派遣することを高く評価され【2021年新潟ニュービジネス大賞奨励賞】を受賞した。
- 外国人留学生の日本語学校 国際日本語カレッジ 株式会社KJLC 取締役
- 外国人留学生の日本語専門学校の取締役でもあり、ベトナムだけでなく東アジア人材の橋渡しに尽力中。
著者ご挨拶
令和6年から「技能実習制度」から新しい制度である「育成就業制度」となり、国は大きな舵を切りました。
このことによって、何がどう変わるのかはまだ未知数ですが、間違いなく今まで以上に外国人が日本での働きを求めてやってくることとなります。
私は、この外国人監理団体理事という職の他にも建設業の代表であり、一級建築士事務所の管理建築士としても会社を経営しています。
私の住んでいる新潟という地方の小さい建設業界を見渡してみても、多くの外国人労働者が現場で活躍しています。
中小零細経営者は、日本人の人材に依存するのではなく、外国人という新しい雇用について本気で考えることが求められているのです。
そんなタイミングだからこそ外国人材との付き合い方は非常に必要だと私は考えています。最初は、文化の違いや言語の問題などでお互いにトラブルが起こるかもしれません。しかし、人手不足で淘汰される時代を生き抜くためには現状が切羽詰まっていることを認識し、恐れることなく積極的に変化を受け入れていくことが必要となります。
外国人雇用はどの会社にもできる可能性があります。
ブルーカラーからホワイトカラーまで多種多様の職種に応じた就労ビザがあります。
私自身も少なからず外国人の雇用及び監理、支援を経験してきました。
ベトナム人実習生と出会い、ベトナム人を雇用し、ベトナム人を送り出す監理団体理事をしながら、ベトナム人起業家と共同で会社を運営した経験から、外国人留学生の日本語学校の取締役も兼任させてもらっています。
しかし、何か特別なスキルがあるわけではなく、外国語が喋れるというわけでもありません。
このように、外国人実習生に関しての多くの経験をなし得ることができたのは、変わりゆく働き手の実情を肌で感じ、自分自身の考え方を柔軟に変化させていったからです。
私が理事である監理団体は、現在約60社の企業様と200名ほどの外国人実習生を監理させていただいています。毎月のように企業様から引き合いがあり、今後はもっと増えると感じています。
初めての外国人雇用はどこから手をつけたらいいのだろう?
そもそも、自分たちの会社に外国人を受け入れられるだろうか?
経営者は会社の方向性を大きく変えることに対して不安でいっぱいでしょうし、内心穏やかでないことは手に取るようにわかります。でも、それでいいのです。そのために、我々のような監理団体が存在するのです。
社長が人手不足を外国人に頼るのは、これからのニューノーマル時代では当たり前となります。
貴方は貴方の会社をどうしたいですか?
私は、自分の従業員が日本人でも外国人でも皆がハッピーになってもらえればと思っています。
その為に、変化を恐れずに受け入れ、できることを精一杯やることが経営者にとっての至上命題だと思います。
皆さまのおかげで本書を世に出すことができました。
国籍、人種関わらず、一人でも多くの働く人が豊かな気持ちで毎日を過ごせますように。
Profile
中山 修NAKAYAMA OSAMU
技能実習生受入監理団体専務理事
登録支援機関 新潟ベトナムセンター代表
新潟アジア人材センター(外国人雇用支援センター)
GNC 一級建築士事務所代表 一級建築士
㈱KLVC 取締役 国際日本語カレッジ
新潟県新潟市出身。
祖父の代から60年以上続く地元密着工務店の3代目一級建築士社長。
大学卒業後、会社員から地元へUターン就職した矢先、自身29歳の時に2代目社長の突然死により、1億円近い負債共々事業継承。
その借金返済のためにガムシャラに働いている中で職人や若い労働力不足を痛感。
偶然にも建築現場で外国人労働者と出会い、多額の借金をして日本に出稼ぎする事実を知ることになる。憤りを感じながら、これから外国人雇用は必要不可欠と考え2016年に外国人受入監理団体を設立し参画。優良監理団体として通算延べ60社200名以上の外国人紹介の実績がある。同時に新潟ベトナムセンターを設立、高度人材や特定技能人材など建設会社社長が人材不足の建設業界などに人材紹介派遣することを高く評価され【2021年新潟ニュービジネス大賞奨励賞】を受賞した。
ベトナム国とより親交を深めるためベトナム国籍の社長と株式会社を新潟県内に設立。
新潟県産材である越後杉を初めてベトナムへ輸出し、にいがた経済新聞などに大々的に取り上げられ、その輸出した杉材を日本様式の寿司屋の内装材等に使用した【佐渡弁慶ベトナムSUSHI
BENKEI】などがある。
建設会社社長としてベトナム人を雇用し、監理団体理事として企業に外国人材を紹介派遣し、ベトナム人社長と共同経営した稀有な経験値がある人物である。
また外国人留学生の日本語専門学校の取締役でもあり、ベトナムだけでなく東アジア人材の橋渡しに尽力中。
趣味は格闘技とゴルフ。格闘技は学生時代には柔道に熱中、柔道三段。
現在は息子のわんぱく相撲に熱をあげている良きパパでもある。
外国人雇用支援でお手伝いできること
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雇用相談
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